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7、バランス。


それは、主観的でもなければ、思い込みや偏見、努力や願いなどととは係わりのない世界の出来事なのである。それは、現実という普遍的な強制力が支配する世界なのである。

現実とは、個人の願いや求めや熱意、義理人情などが入ってはならず、また、入ることが許されない世界なのである。なぜなら、だからこそこれが客観的なのである。どこの、だれにでも適用される普遍的な定めやオキテになることが出来るのである。客観性とはこのことなのである。

そしてまた、そうした意味では、それは生物全体についてもそのまま言えることなのである。動物個体の直接の努力や願い求めるものとは別の世界で、それが決定されているのである。全体としての生態系のバランスがそうであり、そしてまた、自分自身が持って生まれてきた素質といったものが、そうなのである。



戻る。                     続く。


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