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8、継続。


客観性とは、このことなのであって、生態系全体としてのバランスが、それを最終的に決定していて、そして方向づけているのである。このような世界では、主観的な望みや願いなどが入ってくる余地などなく、そうした義理人情とは別の世界なのである。また、だからこそこれが客観的だと言えるのである。

生存競争、自然選択とはこのことなのである。それは、外の世界に対して開かれた世界なのである。そうやって、それが歴史として意味ある変化として、受け継がれ、保存され、そしてそれ自身の原理として生き続け継続してきたのである。

そしてまた同時に、そうでない者は排除され、あるいは破壊され、そうして忘れられ、失われ、消えて行ったのである。そして「慣れる」というのは、このことなのである。新しいことが始まると共に、それまでの古いことが忘れられ、その記憶が消えてゆくのである。



戻る。                     続く。


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