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2、あいまい。


いつも心のどこかで何かを追い求め、あるいは追い立てられ、あるいは導かれ、自分でも気づかないままで、それへと誘われ、いざなわれている。では、「それ」とは何か。

しかし、それが何かというのが、いつまでたっても分からないのである。しかしまた、そうやって自分を確かめ、自分を知ろうとしているのである。自分が自分であろうとしているのである。

しかし、このような「想い」といったもの、気分や気持ち、雰囲気とでもいったもので、それだけでは、特に何の意味も持ち得ないのである。なぜなら、それは自分の中だけの世界だからである。

たとえば、感情からその対象を消去してしまうと、残るのは、このような非現実的でボンヤリした、すがたカタチも曖昧でとらえどころのない世界だけなのである。



戻る。                     続く。


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