index< 日誌 < c信じるもの < 21-51「錯覚6:連鎖」


2、フラスコ。


そしてまた、地球だけを取って見れば、たしかに偶然に見えることでも、宇宙全体から見るとやはり必然であるとしか言いようのないものなのである。それは、当事者の主観だけで見れば、偶然であるとしか言いようのないものなのであるが、それらを全体として外から客観的に見ると、やはり必然でしかないのである。

それは地球というのを、小さなフラスコ(試験管)に例えて見ると、やはり必然の出来事なのである。そのようにしか成れず、そうするしかなく、それ以外のものになれない、という意味でそうなのである。

しかしまた、人間がこのような小さなフラスコの中で、自分の主観だけで生きて行く限り、それはやはり偶然なのであって、それが必然であることに気づくことも、知ることも、理解されることもない、そうした世界なのである。



戻る。                    続く。


index< 日誌 < c信じるもの < 21-51「錯覚6:連鎖」