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4、脈絡。


このような、自分でも意識される出来事のみならず、それ以前の無意識の潜在的な世界もまたそうなのである。たとえば、眠った状態の夢の中のような、自分の内部の感覚や、神経や生理やホルモンなどの錯綜し重複し縦断した相互間の作用がそうである。

また、自分の外からの直接の刺激からも、連想や錯覚、空想といったものがもたらされる。さらにまた、これらの錯覚相互間でもそのアンサンブルのような連想が呼び起こされる。またそれが夢のような脈絡のない物語として現れてくることもある。そうして印象付けられ、サイン化され、象徴化される。

このような意識される印象や、あるいはまた、意識されざる無意識の感覚自体の刺激といったもの。それらいったいどのようにして関連付けられ、秩序づけられ、脈絡のある物語や、筋道のある論理的な思考として形式づけられるのだろうか。



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