index< 日誌 < ap理由 < 21-54「相似と相同3:表出」 |
しかしまた、このような自覚こそが自分という者の正体なのである。そしてまた同時に、このような人間は、いつでもどこでも自分を探し求め続けるしかないのである。そしてこのような、どうにもならない自分に対する意識が、自己の自意識となり、アイデンティティーにもなっているのである。 このような変化する存在、変化の中に自分自身というのを見い出している、そうした存在なのである。だからまた、常に変化し続けるしかないのである。自分の生き方や現実とのかかわり方、そして、自分自身の精神の拠りどころといったものが、常にその本来のあり得べき姿を求めて、さ迷い続けているのである。 しかしまた、このようなカタチある現実といったものは、限りある存在でもあって、このような、お決まりの形式化された世界でのみ、自らを表現して行くことができるのである。人間が生きている無意識の世界というのは、このような狭くて息苦しい、型にはめられた不自由な世界でしかないのである。 |
index< 日誌 < ap理由 < 21-53「相似と相同2:カタチ」