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ピンク色は、そんなもろくて弱々しい、そして誰に対しても無条件に開いていて、優しく受け入れて、そうして誰もかも包み込んでしまう、そんな色である。自分と他人との間の境界線を喪失しているのである。精神的にも、そして肉体的にもそうなのである。 言い方を変えれば、明け透けでケジメがなく、だらしない、そんなどうでもよく、どうにもならない、そうして僕と君の間が限りなく接近していって、融合し合体して区別がなくなった、そういう色である。 ピンク色がそうなのである。肌の表面から肉体内部の血の色が薄く透けて見えてきて、それが自分と他人との間のケジメを見失わせているのである。暖かく柔らかい、纏(まと)わりつくような肌の感触がそうなのである。 気分的にも、情緒的にもケジメがなくなって、ふしだらで、だらけてしまって、何もやる気をなくしてしまう、そうした色である。これがピンク色の世界である。 |