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3、肉体の記憶。


それは、自分の中の生理と神経の作用がそうであり、そして文化や習慣、シツケといったものがそうなのである。このような記憶をもたらした、数千数万年におよぶ歴史的な、果てしのない同じことの繰り返しが、祖先の身体のカタチとその内部の機能や構造を作り出してきたのである。

そして自分が生きているこの身体もまた、このような祖先の歴史がもたらした結果なのである。肉体の記憶とは、頭の中の記憶ではなくて、自分自身の身体の歴史のことなのである。そしてこの身体の営みの中に、私たちは、自分たちの祖先の記憶の世界を見ているのである。

そしてこの身体とは、その歴史の結果なのであって、それこそが肉体の記憶なのである。その生理や神経の営みのカタチがそうなのである。そして自分自身の身体のカタチがその結果であり、そしてこれが肉体の記憶のカタチなのである。



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