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このような広く一般的に共有される民族という概念なしに、それが、それぞれに別個で異なる民族なのだ、という考え方自体が成り立たないのである。 無限に開かれていて、変化して移り行く現実世界の、数限りない出来事と言っても、このような出来事自体が、現実の世界という共通の世界で営まれているからこそ、それぞれが別々の出来事として意識されてくるのである。意識されてもいるし、意識することも出来るのである。 それぞれが無関係な別々のものに見えているけれども、実際のところ、それら別々のものがどこかで繋がっていて、たとえ限りなく些細なものでしかないとしても、それがどこかで影響し合い、つながり、関連し合っているということなのである。 |
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