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3、空白。


しかしここが極めて重要な分かれ目なのであって、未知の空白部分、変化の中の転換点となっている。それは、新たな自己の発見とそのキッカケ、動機とその場面となっているのである。

自分を否定せざるを得ないところで、存在のための新たな変異の必要に迫られているのである。誠にいやいやシブシブ、実に致し方なく、そうせざるを得ないのである。そうするしかなく、ただそれだけが、自分が生きて行くための最後の望みになっているのである。

何かしらの偶然の連鎖の重なりが、いやおうなく、そうした場面を作り出しているのである。しかしこれは、外から眺(なが)めて見ると必然的なものであって、本人の意思とは無関係の、本人が預かり知らぬ、そしてまた、どうしても避けることの出来ない場面なのである。



戻る。                    続く。


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