index< 日誌 < ai原理< 21-66左脳と右脳1:帰納と演繹 |
コンピュター・グラフィックスでは、イメージをラスター(ドロー)とベクトル(ベクター)に分けて構成する。ラスターとは無限に細分化された点の集合体なのであって、それぞれがなんの繋(つな)がりも脈絡もないしに、一つの全体を構成しているのであって、従ってまた、漠然とした模様としてしか捉(とら)えどころのない世界である。 それはカタチなき閃(ひらめ)きの世界なのであって、視覚というよりも、聴覚や触覚の世界である。カタチがいつまでたっても見えないままで、それが何かと分からないまま、それでも何かを感じてとっている、そうした世界なのである。 無限に果てしなく変化し続けるマダラ模様や雲模様がそうである。そうだとすれば、それはカタチに成り得ないものであって、まただからこそ、それが捉えどころのないカタチ無きイメージとして現れ出てきているのである。 それはカタチ以前の閃(ひらめ)きの世界なのである。それは漠然としていて捉えどころのないマダラ模様の世界である。ベクトルをカタチに例えるならば、ラスターは模様に例えることが出来る。 |