index< 日誌 < ai原理< 21-67「左脳と右脳2:目覚めた世界」 |
ドローとは、果てしなく無限に細分化された点の集合体なのである。カタチになる前の不規則な雲模様がそうである。これはイメージではあってもカタチではないのである。カタチに成り得ないものなのである。とらえどころがなく、変化し続けるだけが常態の、そうした世界なのである。 反対に、このようなカタチなきイメージの世界から、不規則で不安定な要素を消去して、基準になる点のみを取り出してきて、そしてこの点と点だけをつなげて連結し、線として、そしてこの線を閉じて面としたのがベクターの世界なのである。 ベクターが論理的な合理性と数値だけの世界だとすれば、ドローは直感的で情緒的な世界であって、論理や理性では捉(とら)えることの出来ない世界なのである。そしてこのドローとベクターとの関係が、人間の左脳と右脳との関係にも言えるのである。 |