index< 日誌 < ai原理< 21-67「左脳と右脳2:目覚めた世界」


3、簡略化。


「・・・左脳は、読み書き算数などの論理的思考、文字の認識や計算といった数理的推理を担当している。それは記憶を留めるというよりも、分析・解析を得意としており、文字や数字を論理的に理解する働きをしている。」

しかし、このような感じ方は、少し隔(へだ)てられたところから現実を見ている立場であって、現実世界に存在する不特定で非確定の要素を、すべて人為的に排除した世界にしか成り立たない世界である。

傍観者的であり、直接触れることのない間接的な立場である。自分の中で、自分の感じ方を簡略化し記号化・抽象化して見ているのである。それはすなわち、人間の頭の中にしか存在しない世界なのである。

従ってまた、だからこそ、人為的で論理的な思考にならざるを得ないのである。出所不明な閃(ひらめ)きや直感、第六感といったものを排除したものの上に成り立つ世界なのである。そしてこれが、いわゆる「右脳」の領域なのである。



戻る。                    続く。


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