index< 日誌 < ai原理< 21-67「左脳と右脳2:目覚めた世界」


4、記号化。


それは現実に対して何か人為的な尺度と基準を想定したものであって、またこれを前提に成り立っているのであって、そしてこのような仮定の上でのみ成り立つ世界なのである。従ってまた、変更もされ、消失し、復活も、再生もする、そうした意識的で意図的な、そしてまた、そうした意味では行動的で現実的な世界なのである。

それはポジティブで明け透けな、目覚めた後の昼間の世界なのである。それは潜在的でも、閉じて内向した世界でもなく、自分の外に対して開いた世界なのである。あるいは、少なくとも閉じるのでも開くのでもなく、それらとは別の世界から現実との接点を求めているのである。

それは少なくとも、自分の外の世界に対して何かを願い求めていて、そしてそれを自分なりの方法でもって、探し求めているのである。しかもそれを論理や数値などと言う抽象的で客観的な方法でもって探し求めている。

だからそれは、客観的でもあって、そうした意味でそれは現実に対して開いているのである。それは覚めていて、そして論理的で合理的なのである。直接の感覚からは隔てられた、抽象化し記号化された世界なのである。



戻る。                    続く。


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