index< 日誌 < v夢の中< 21-69「ウサギ:潜在」 |
ウサギ自身が持つ、もの柔らかでおとなしく、そして相手を傷つける武器といったものをほとんど持たない、そうした弱い生き物で、傷つきやすく壊れやすい存在。それはまた同時に、僕たちの家族そのものだったのである。 だからまた、僕たち家族みんながそれを守り、支え続けて行かねばならない、そうしたはかない願いでもあり、祈りでもあり、そしてまた、ぼくたち家族みんなにとっての印(しる)しとなっていたものだったのである。 それから数十年が過ぎた後の、夢の中で見た傷ついたウサギ、それはそうした僕自身の暗示と象徴の世界、僕自身の心の中の無意識の世界を映し出していたのである。無意識の世界で僕を支配しコントロールしている、僕自身の潜在的で隠れた、普段は表に出てくることのない、沈んだ陰の世界を映し出しているのである。 |
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