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まわりの情景とウサギとの、直接・間接の関連性が、どう考えても見当たらないのである。ウサギだけが浮かび上がっているのである。しかしながら、それにしても、ウサギはこの情景の中で、どうしても必要な存在であるかのように思えてくるのである。そして自分でも、そのワケがどうしても分からず、首をかしげてしまうのである。そうした不可解で不思議な情景なのである。 この情景の中のなにもかもが、人間も小道具もそのなにもかもが、このウサギによって、あらかじめ何もかもが決められていて、そして関連づけられ、見えないところで相互に繋(つな)がっている、そう思えてくるのである。ウサギがこの情景のすべてを決定している張本人のように思えてくるのである。 すなわち、ウサギはこの夢の情景の意味の何らかの「象徴」なのである。この夢を見ている私自身の、もっとも錯綜し混乱したデリケートな部分を、このウサギでもって表現しているのである。そしてこのウサギでもって、僕の心の中のすべてが表現されているのである。 |
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