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この夢の中では、運転手はほとんど何も言わず動くこともなかったが、それは、出来事がシナリオ通りに進んだからである。もしも、わき道にそれたり、シナリオに反したり、ねじ曲げられたりするようなことがあれば、それを壊したり、反対したり、意見したり、元に戻したりする、そうしたことのための存在なのである。 そうした役回りなのである。だから、この運転手の役回りは、この夢の進行のための監視役であり、その牽制と誘導のための存在なのである。というのは、この夢の中で、第三者たる部外者が何もしなかったということが、僕自身がこの夢に対して納得していた、ということなのである。 自分でも不満がなかったからこそ、この部外者は何もせずに済んだのである。あるいは、この部外者を通して何かを語らせたり、違う方向へと夢を導く必要がなかった、ということなのである。そうした意味で僕は、夢に関与すると共に、この夢自体に納得していたということなのである。 この夢の中での運転手の挙動が、それを証明しているのである。始まりの一言以外に何も言わなかったという意味でそうなのである。そうした意味で運転手は、この夢の中の監視者であると共に、これを評価する者だったのである。 |
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