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かよわく、無力で、無抵抗で、それでも生きているし、生きなければならない。このような今にも壊れてしまいそうな、はかない存在。しかしまた、これこそが私たちが最も守り支えて、助けて行かなければならない人々なのである。あるいはまた、これこそが自分の良心にならなければならないものだったのである。 それはごく普通の人々である。そうするしかないのである。そうやって生きて行くしかないのである。それ以外の道は自分たちには閉ざされている。それに逆らうことは許されないし、また、逆らうことがあってはならないのである。 そしてまた、そうやって世の中が営まれているし、そしてまた、そうやって世の中の安定と秩序が保たれているのである。学校がそうであり、会社がそうであり、町内会がそうであり、そして世の中全体がそうなのである。シツケと教育、常識と習慣がそうなのである。そしてそこから逸れることはタブーなのであって、許されないことなのである。 |
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