index< 日誌 < v夢の中  z自意識 < 21-74「ウサギ5:普遍的」p8


5、ハッピーエンド。


なぜなら、ハッピーエンドに終わらない場合には、何かの衝撃があって、いつも途中で眼が覚めるからである。そうやって最後の悲劇的結末から自分自身の情緒の世界を守っているのである。また、そのための「夢」なのである。

要は、夢というのは、自分自身の情緒の世界をリセットし初期化しているのである。そうやって、眠ることによって、いつもの自分に戻っているのである。あるいは、戻ることができるのである。そして、もしもそうでなければ、精神的に壊れてしまうからである。

だから夢の中では、自分は何にでもなれるし、だれにも成れるし、また時間と空間の制約をなんら受けることがない。自分が瞬時に地球の裏側に行ったりもするし、また、自分が幼児のときや老人のときを、行ったり来たりもする。あるいは、自分がいつの間にか他人になっていたりもするのである。



戻る。                     続く。


index< 日誌<  v夢の中z自意識 < 21-74「ウサギ5:普遍的」p8