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8、普遍性。


そうした意味では、それは非現実的であり、主観的でも客観的でもなく、その場、そのとき限りの思いつきと偶然だけが支配する世界なのである。夢自体が表面上は理性的で論理的に見えても、それ以前に「絶対的な情緒」だけが支配する世界なのである。

主観でも客観でも、理性でも論理でもなく、それ以前に情緒が支配する世界なのである。身体の生物学的な、反射作用の記憶だけが支配する世界なのである。

しかしまた同時に、こうした気まぐれと思いつきと偶然であるということ自体が、実は、自分でもコントロール不可能な、自分の中に存在する、自分とは別の自律した情緒の世界を示しているのである。

そうした意味で、こうした夢の世界は、主観にも客観にも成り得ない世界なのであるが、それと同時に、自分の中にある純粋で無限の普遍的な世界を映し出しているのである。



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