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7、思いつきだけ。


現実との、いかなる接点をも持たない夢の世界では、たしかなことなど何もなく、あるはずもなく、すべてが定まることのない幻の世界なのである。だからまた、見える姿カタチ、そしてそれらの時間的な移り変わり、物語性といったものは、あってなきがごとしで、何もかもが偽りの、かりそめの作り事にしか成り得ないのである。

そして実は、夢の世界では、そうした姿カタチや物語性といったものは、どうでもよいことで、どうにでもなることであって、大事なことは、そうした無秩序とバラバラな偶然と思いつきだけの世界なのである。そしてそれが、どこまでも際限なく通用する世界なのである。

このような、気まぐれだけで何もかもが営まれ、求められている。感情や情緒だけで何でも解決されているし、すべてが解決できる世界なのである。そしてそれは、このような無意識の潜在的な、自分でもコントロール不可能な情緒の世界を映し出しているのである。



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