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それは、すでにある富の管理者の手下として認められる、ということなのである。なぜなら、この現実の富の所有者というのは、たいてい目上の者が握っているからである。だからまた、媚びてへつらい、すり寄ってきて、そしてどんなことでもするのである。 そしてまたそれを自分の美徳や正義のように思い込んでいるのである。そうして自分を律していて、また、律することが出来るのであって、主体としての自分自身を感じているのである。感じることが出来るようになるのである。 またそう思い込むことによって自分が認められ、自分の地位が安定し保証されるのである。だからそれは、そう思わなければならない強制力なのであって、そう思わなければ生きて行けない絶対的な掟(おきて)なのである。だからまた、白でも黒に見えてくるし、そう信じて疑わず、他人にまでそれを強制しようとするのである。 |