| index＜ 日誌 ＜ v夢の中、 z自意識 ＜ 21-78「ウサギ９：アイデンティティー」P7 |
| しかしまた、なぜこのような上下の関係になるのかというと、自意識になるようなものが自分の中に無いからであって、だからまたそれは、自分以外の者に求めざるを得ず、さらにまた、その秩序を上下の関係という、自分以外の者の権威の強制力でもって維持し、それに頼り、それを型式化しているのである。 すなわち、上下の関係という戒め、掟(おきて)、そして習慣や常識、正義という思考のパターンがそうなのである。それ以外の者に成りようがない、という意味でそうなのである。自分に自己意識がない以上、それは他人に求めざるを得ず、そしてそれを現実のカタチにしたのが上下の関係なのである。 このような関係以外のカタチになりようないのである。そうしてのみ、世の中の秩序とバランスを保つことが出来るのである。したがってこれは、そうした意味で、自己意識が欠落しているが故(ゆえ)の必然の結果なのである。 |