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だからまた、そこから「出る」ということは、自分が自分でなくなるということであり、そうである限り、そこから出て行くことがないのである。そしてこれが、自分と自分たちをつなぐキズナでもあって、共通の価値観でもあって、これがまた、自分たちの常識や正義の観念を作り出しているのである。 だからまた、これを壊そうとする者に対しては、決して許すことが出来ないのである。そしてこれが、自分たちにとっての自意識になっているのである。共通の共有意識になっているのである。 しかしまた、ここでなぜ「自分たち」なのかと言えば、自分自身はどうなのかという自己意識があまりに曖昧だからである。自分と他人との間の境界線が曖昧でぼやけていて、ケジメがないからである。個人というのが、どこまで行っても自律することがないからである。 |