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自意識というのが自己意識にまで突き進むことがないからである。自分と他人との間に強固な境界線を作り出して、閉じて孤立した自己の精神の中で、自分で自分を省り見るということがないのである。そしてまた、このような自律した、個人の精神の世界というのを持たないからである。 個人といのが、個人として自律しておらず、したがってまた、他人に依存すると共に、そうした他人との関係の中でしか、自分が見つけられずにいるのである。すなわち、自己意識が欠落しているのである。 そしてまたそうした自分を、当然の、そうであるべき自分と信じて疑わないのである。そうである限り、何も変わらないし、そしてまた、この「変らない」ということを、自分たちのモットーにしているのである。そして、これを自分たちの自己認識とその自意識にしている、そうした世界なのである。 |