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これは、身体表面全体に神経を集中させて、何かを感じ取ろうとしていて、同時に、すぐにでも行動できるように緊張している状態である。または、どうしたらよいのか分からずに、非常に切迫した状態であるにもかかわらず、何も行動できずにいる状態である。 ただそれが、驚きやためらいと違うのは、それが非常に危険な状態であることが分かっていて、それでいて、どうしたらよいのか分からず、どうしようもなく当惑していて、そうであるにもかかわらず、すぐにでも行動を迫られている、そうした非常に緊急で切迫した中で、一人恐れおののいている、そうした状態だということである。 だからまた、全神経を未知の外に向けていて、それを身体表面に限って言えば、筋肉の緊張と神経の集中のために、体毛が逆立ちしているのである。またそうやって、自分の外の状態に対する情報を最大限に得ようともしているし、――たとえば昆虫の触覚や小動物のヒゲがそうである――そしてまた、同じ身体というのが、いつでも瞬時に行動できるように、おびえながらも身構えているのである。 心拍が大きく早くなり、血流が多くなり、それが身体表面で停止し滞留していて、一気に放出されようとしている。そして身体表面の筋肉も、それに合わせて緊張し固まっている。身体表面が血液の滞留のために赤く紅潮し、血管が浮き出て青筋を立てる。 |
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