index< 日誌 < asWeb < 21-80「自律神経」p5


2、アドレナリン。


以上が交感神経の作用が亢進したときの例であるが、このとき、激しい身体の運動とは直接の関係がない、消化管の蠕動(ぜんどう)運動や消化液の分泌、そして泌尿器系の活動は逆に抑制される(副交感神経)。

なお、動物が精神的に興奮したときは、立毛筋が収縮して体毛が逆立つ現象がみられる。これは闘争または逃避のための準備状態が、交感神経の活動によって作られたといえる。 

また、交感神経は、副腎髄質を刺激してホルモンのアドレナリン分泌を促進させる。アドレナリンは、交感神経の作用とよく似た効果を諸臓器に引き起こし、交感神経の興奮を増幅させる。



戻る。                     続く。


index< 日誌 < asWeb < 21-80「自律神経」p5