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自分が強いというのは、自分が拠って立っている立場のことを言っているのである。そして自分というのが、その代理人であるかのように行動するのである。すなわち、それが強制する常識やシキタリに合わせて、自分を似せて「なりすます」のである。 たとえば、それはチンピラが、自分が暴力団の関係者のように装うのがそうである。あるいは、自分は法律の専門家のように話すのもそうである(プロは自分から進んで話すことはない)。あるいは、先生や上司がそうしろと言ったとか、テレビや本や新聞でそう言ってた、というのがそうである。 そうやって相手をそそのかして、自分の立場というのを作って行くのである。つまり、なにもかもが「受け売り」で、自分の考えなどなく、またそれゆえに、自分というのが、このような上下の関係の中の歯車であるように努めるのである。 そして、そうすることで誰からも尊敬され、愛され、社会的地位も上がり、収入も大いに上がり、そして誰からも認められる存在になるのである。 |
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