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マネるというのは、自分が何かであろうとしているのである。自分は何かであって、何かでなければならず、そしてそれを願い、探し求めて止まない存在なのである。そうせずにいられず、そうしてのみ自分は救われるのである。 そしてこの「何か」というのは、すでに現実にあるものでなければならない、ということなのである。そうして始めて自分が現実に存在するものとなるのである。 現実というのは、人間が観念の世界の中でカテゴリー化された世界なのであって、そうして始めて自分というのが現実の世界の中で意識され、知られてもくるし、自分でも納得し了解されるのである。 そうして始めて自分というのが、現実の世界の中の一部分になれるのであって、そうした社会の中の一員として認められもするのである。 |
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