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6、拘束されている。


それらはこの現実の自然条件と、その社会の文化や歴史が規定し生成してきたものなのである。また、そうした活動を通してのみ、人間は現実の存在たり得たのである。こうしたことはまた、文化や習慣、そしてシステムとしての社会環境についても、そのまま当てはまることなのである。

そしてそうであるとすると、このような現実の中にあって、それを動かし、それをそうさせている原理や必然性といったものも当然理解もされるし、説明もされるのである。

それは目には見えないものであるけれども、目に見える現実の世界からそれを特定し、定め、方向づけ、そして概念化してきたものなのである。そのようにしかなれず、そしてこれからもそうであり続けるのである。

そしてそうしたことが、私たちが生きている現実の世界を、見えないところで支配しているのである。これは人間の考え方や、その思考パターンがそうなのである。

あるいはまた、時間や空間の概念自体がそうなのである。それらは思考の産物なのである。それらは何らかの目的や意図なしには意識されない世界なのである。そうした目的が自覚されたときに始めて意識される考え方なのである。



戻る。                     続く。


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