| index＜ 日誌 ＜ s設定 ＜ 22-03「きっかけ６：迎合する」p3 |
| 自意識というのは漠然としたものではなくて、このような自分を取り巻く環境や、その中での自分の立場のことを言っているのである。このような立場というのが、人間の自意識を作り出しているのである。認められ、認め合うという関係を作り出しているのである。 だからまた自分が、そうした何らかの立場を持たない限り、際限のない迫害とイジメの対象になるということである。なぜなら、これがその集団の中での彼の立場になっているからである。それは部外者でり、ヨソ者であり、その集団の外の人間なのである。 それは、その集団の権利義務から排除された、どうしてもよい、何をしても許される、どんなことをしても許される、そうした人間のことである。人権を喪失した人間のことである。それは「自分たち」でない者のことであって、社会的弱者、マイノリティーのことである。 このような弱者がいるからこそ、自分は弱者でないことが出来るのである。そういう意味でも、弱者は意図的に作りだされるのである。これは必然であり、システムなのである。 |