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3、傾向。


そしてこれが秩序であり、求められる標準的な人間のモデルなのである。そうして世の中が成り立っているのである。これはシステムなのである。これがその世界で求められる生き方であり、考え方であり、常識なのである。そして、このような生き方を離れて生きて行けないように出来ているということなのである。

なぜなら、それがその時代が持つ趨勢(すうせい)であり、方向だからである。そうして誰もがそれへと向かうのであって、だれもそれに逆らうことなど出来ないのである。そしてこれが、その時代の価値観なのであり、世界観なのである。

そしてまた、これがその時代が求める人間のモデルだからである。だからまた、だれもがそれを基準にしてまとまるのであって、そうしてまとめてきたのであり、そうしてまとめられた人間がその世界で正しい人間で、有利な立場と社会的地位を獲得してきたのである。

従ってまた、人間の頭の中でも、それが常識で模範でもあって、正義のように思われているのである。


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