index< 日誌 < s設定 < 22-05「きっかけ8:身体の記憶」p3 |
個人の経験も、それを数千数万年に及ぶ世代を超えた連続する流れの全体として見ると、これが遺伝なのである。 個人の馴(な)れといったものが、世代を超えて数万年に渡って繰り返されることによって、定着してゆくのである。あるいは、馴れといったものが身体やライフスタイルの適応として保存されているのである。 すなわち、遺伝も、過去の堆積されてきた個人の生存競争の結果だということである。このような生存競争と自然選択自体が、このような慣れやクセ、習性や身体の体質の変化として子々孫々、どこかでつながり、受け継がれゆくのである。 すなわち、これを時間の長さという単位で見ると、歴史という時間の長さが遺伝という概念なのであって、これを瞬間的な時間の短さで見ると生存競争ということなのである。 |