| index＜ 日誌 ＜ as同一性 ＜ 22-09「システム」p3 |
| これがシステムなのであって、人間を支配し制約して、あらかじめ方向づけてゆくのである。そうとしかなれないもの、そうならざるを得ないもの、それしかあり得ないものとして、あらかじめ定められていて、そして規制されるのである。 もちろん、何から何まであらかじめ定められているのではなく、また、定めることが出来るものでもなく、ただ大まかな方向性として、あらかじめシステムが条件づけられているのである。 それはまるで遺伝によって、あらかじめ予定されていたかのように、それへと導かれ、規制されて行くのである。条件や前提、そしてそこから導かれる必然性や原理としてそうなのである。 それはそうならざるを得ず、そうとしかなれないように出来ている、という意味でそうなのである。これが現実の仕組みであり、システムなのである。 そうしたことが有無を言わせぬ絶対的な強制力として、無言のまま人間に迫ってくるのである。無言の合意、暗黙の了解として。あるいは空気や雰囲気として人間を包み、いざない、そしてそれへと導き強制してゆくのである。 |
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