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これは感情や心情的なものではないのである。極めて現実的な「生活がかかっている」状態なのである。よそ者にも家族があって子供もいるのである。ゴハンを食べて行かねばならないのである。 好きも嫌いも、正義も悪も何も関係ないのである。どんなことでもするし、どんなことでもしなければならないのである。当の本人が飢えて死ぬのはどうでもよいことである。しかし、子供は生きててゆかねばならず、守ってやらねばならないのである。 だから、つまり、逆らえないのである。しかしまた、逆らえないと分かっているからこそ、どんな理不尽なことでも平気で押し付けてくるのである。まったく逃げ道がない。まったく人生が閉ざされている。 |
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