| index＜ 日誌 ＜ z自意識 ＜ 22-15「自己認識３、続、変異」p7 |
| そして自分には、それしかないのである。そしてこれがまた、自分という者の存在の理由になっているのである。それは自分自身の自己認識であり、アイデンティティーなのである。だからまた、決してそこから離れることが出来ないのである。 これは自分に対する自己認識なのであるが、それが明確に自覚されていないのである。自分の中で自分が分裂しておらず、したがって自分を深く省みることも、意識することもないのである。 自分で自分を意識することがなく、また、そうした自分に悩んだり苦しむといったことがないのである。自分が自分に対立することがない以上、自分で自分のことを判断したり理解することがないのである。そしてそれは自分以外の者、すなわち、権威と権力が決めてくれるのである。そして、これが幸福なのだと信じることができる世界なのである。 |
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