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すなわち、専制であり、上司であり、マスコミであり、政府といったものがそうなのである。権威に対する盲目的な信従だけが自分を救ってくれるのである。自己の自意識というのが、自分以外のだれか他人によって決められているのである。だから悩みも苦しみなく、そうして意味で平和で幸福なのである。 要するに、これは自分で自分を手放した結果なのである。自分から進んで苦しみから逃避した結果なのである。自分で自分を見つめることを放棄した結果なのである。自己意識の中で対立する一方の自己が、自分で自分を窒息させてしまったのである。 そうである以上、ここに自己というのは存在せず、それは他人の中に求めなければならない。そしてこれが親であり上司であり、そして政府であり、あるいはまた中国では共産党になり、北朝鮮では金正恩となって現れているのである。 |
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