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5、記号化。


思考や意識自体は主に言語によって為されるが、この言語の原形は、叫びや笑い声といった、人間が人間に成る前の大昔から為されてきたものである。そしてそれは、発声の強弱や高低長短、音色などの識別、発音の区別とその区分、類型化などがその前提になっている。

音とは、人間の内的世界の心や意識の中で、このような識別といったことが比較的に効率的・合理的に為されるのではないだろうか。音の種類とその分節の組み合わせが、それをカテゴリー化し抽象化して記号化しやすくしているのである。

そうしたことが観念の中だけで組み立てられるのである。音を分解し、またそれを分節し、そうした記号だけで再度別のものとして組み立てることができるのである。


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