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4、常識。


必要がないことは、思い出されることも、意識されることも、気になることもなく、ただ忘れられた不要のものとして、失われているのである。

このような見解は、個人的な思い込みの主観に過ぎないように聞こえるけれども、しかし、このような主観というのが数百数千年に渡って、現実の世界の中でくり返されることによって、それが主観から客観的なもののように固定化してゆくのである。

そしてこれが常識なのである。観念の世界の中で主観が固定して、それが周りにも共有され共通化されていって、それが客観的なものとして信念になるのである。


戻る。                     続く。


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