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これらの古代色の後に、「伝統色」として言い表された色が現れてくるが、これは今日の私たちが言うような色ではなくて、色が未だ現実の世界から分離しておらず、色そのものを言い表したものでもなく、その色が象徴する現実の実際的な用途や機能が言い表されたものである。 だからそれは、今日私たちが使っているような抽象的な固有名詞などではなく、むしろ比喩や形容詞に近い表現方法だったのである。ネズミ色、クヌギ色、朱色、肌色・・・等々である。 しかし今日私たちが使っている色の名前は、実際の色の用途や語源とは切り離されている、というよりも実際の色の名称自体が、その用途や語源とは関係のないないものになってる。 ディスプレイ上のデジタル化された色はもちろん、実際の色すらも、たいていほとんどの場合、工場で化学合成された色なのである。 |
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