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1、裾広がり。


しかしまた、網膜内に点在する色覚細胞の感度曲線といったものは、谷に向かう程、裾広がりになっているため、公平に考えてこれら赤・青・緑といったものが、ほとんど場合に重複しているというのが実情である。

というのは、このようにして赤・青・緑以外の色を合成して感じ取っているのである。そしてまたそれは、このようにしてそれ以外の色を区分したり識別したりしているのである

要は、ただそのように理解するのが人間にとって都合がよく、分かりやすく、合理的なのである。肉体にしてみれば、その方が単純に反復継続されて最適化しやすいのである。そして、このような人間自身が持つ最適化という傾向が、このような誤解と錯覚を生み出しているのである。


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