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5、同じことの繰り返し。


だからまた、それしか出来ず、それしか理解し得ず、それしか知らず、そうして「自分たち」の囲いの中の世界で、永遠に同じことをくり返し続けるのである。そうするしかなく、それだけが取り柄で、他の生き方というのが、どこまで行っても出来ないのである。そしてこれを自分たちのプライドにしているのである。自分の中には、それしかないのである。ただそれだけが自分なのである。

従って、それは法律だけでなく、それを実際に適用し運用する行政側、特にケイサツがそうなのである。何も考えずに「自分たち」の常識と憶測に従って、黙々と仕事をこなしてくれる人間が、もっとも模範的な公務員なのである。

それは法律以前のその運用上の慣行や組織の文化の問題なのである。無言の合意、暗黙の了解事項、気配りと察しの世界なのである。つまり、意図的な政策なのである。


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