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4、信じなければならないもの。


そしてこれが、そこで生きる者にとっての信念であり、信じるものとなっているのである。それは法律以前の、そこで生きる者にとっての正義なのである。そしてこの自分たちの正義を守るということが、自分たちにとって何よりも大切な使命になっているのである。

そしてこれが、自分たちが生きてきたシツケや教育の根本なのである。自分たちの暮らしや生活スタイル、習慣や常識の基になっているのである。そしてこれが、自分と自分たちの自意識であり、自己の同一性の根拠になっていて、自分の存在のすべて、自己の存在の理由になっているのである。

だから、このような自分から決して離れることが出来ず、そして、このような「自分たち」を中心に法律を解釈して適用してくるのである。このような人間には、他の生き方や思考のパターンというのが存在しないのである。


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