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要するに固定した上下の関係だけであって、それだけで何もかもが決定されているのである。またそれは同時に、ヨソ者に対して自分たちに従わせようとする、もっとあからさまに言うと序列最下位に迎え入れてやって、奴隷化しようとするのである。 最下層の人間が少しでも上に昇って行こうとするならば、自分よりも下の者を作るしかなく、そうせざるを得ず、またそれだけが自分がまわりから認めてもらう唯一の方法になっているのである。アホほど、無能で意志薄弱な人間ほどそうするのである。それ以外に取柄(とりえ)がないのである。 まただからこそ、いつまでたっても最下層から抜け出ることが出来なかったのである。自分があまりに無能でみじめで、だからこそまた、そうすることで自分が賢い人間のように思えてくるのである。そうして自分の自意識とアイデンティティーをかろうじて支えているのである。 |
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