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4、部落。


つまり、それは最も信用のできない人間なのである。なぜなら、こうした人たちは自分の考えというのを持たず、群れて、迎合し、仲間化して「自分たち」という部落の世界から決して離れることがないからである。

つまり、自分勝手で主観的、わがままで気まま、そうした自分たちという思い込みと思い付きの世界を生きているからである。客観的で普遍的な外の世界を信じようともしないし、そしてまたそれを簡単に裏切って、「自分たち」というムラの世界に逃げて行くからである。

だから、上からいくら立派な法令が出されても、それを自分で理解することが不可能なのである。むしろ、それを自分の中で客観的に理解してはならないものと思い込んでいる。だからまた、自分でそれを判断することが出来ないし、それが出来ないから、それがタテマエとホンネに分裂するのである。それを自分の中で理解できない以上、そうならざるを得ないのである。


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