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1、限定される自意識。


現実の条件がそろわなければ、本人のやる気だけでは何も解決しない。何かできるというのは、やる気とその現実的条件があってこそなのである。人間が何かを出来るというのは、その範囲のことであって、また、その範囲のことしか知り得ず、知る必要もなく、知ることも出来ないのである。

これが現実なのであって、人間はこの現実の中でしか生きて行けないのである。それは、ちょうど人間は自分の身体があってこそ、現実を生きて行けるのと同じである。

しかしまた、このような「自分たち」、あるいはまた、ムラ社会的な仲間意識というのは、今日においてもまだまだ根強く残っている。これは、自分の中でかつて失われ、忘れ去られた何かのカケラや痕跡のようなもので、いつでもどこでも自分に付きまとってきては離れることのない影のようなものである。


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