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たとえば、人里離れた限界集落の人間関係がそうである。ヨソの他人との交流がほとんど全くないのである。その必要もなく、その意志もないのである。むしろそれを拒むのである。他者との交流を拒むことによって、自分たちが成り立っているのである。 外(そと)からの他者との交流がほとんどなく、そうすることで自らを保存し、また、そうすることが、自分たちという自意識の根拠になっているのである。そしてこういう状態が半永久的に、自分たちが生きている限り、ずっと続くのである。そしてそうである限り、自分が自分であり続けるのであって、これがここで生きる者にとっての自意識であり続けるのである。 このような世界にあっては、人間同士の間の絆(きずな)といったものは、だれかが誰かの「マウントを取る」というような、人身的な上下の関係だけであって、その自意識のプライドや社会的地位といったものは、このような上下の関係によって決定される。 |
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