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それは、だれかがそうだと決めたことではなくて、ただ昔からそのように思われてきたのである。習慣や作法としてずっとそのように行われてきた、ということなのである。 だからだれも、それに疑問を抱いたり不思議に思ったりしないのである。それが至極当然の当たり前のことのようにしか思えないのである。それが何よりも自然なことのように思っているのである。 だからまた、この集団の中での上下の関係を決定するのが、お祝い事や冠婚葬祭などの場合の壮大さ派手さであって、すなわち、無駄で羽振りだけの見栄と体裁だけがすべての世界である。 そしてそれへとまわりの人間がなびいてゆくのである。そうして奴隷化されてゆくのである。自分で生きるのを辞めて、他人にすがって生きようとする限り、そうならざるを得ないのである。 |
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