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それは、20世紀後半の共産諸国や、今日の中国や北朝鮮の社会を、外から見て感じられる印象と同じものなのである。非常によく似ているのである。しかしまた、その中で生きている人々にとってみれば、それがまぎれもなく、自分たちのアイデンティティーそのものなのである。 それが自意識であり、社会的立場であり、生きがいなのである。そうである以上、そこから離れて暮らしたり考えたりすることは、できないことなのである。だからまた、その中で生きている者にとってみれば、それだけが真実なのであり、ケイサツも法律も、それに基づいて解決され実行されるのである。 そして、これらのことを、外から眺(なが)めてみると、それは差別と偏見、抑圧と奴隷化そのものの世界なのである。そしてまた、私たちがその中に居る限り、だれもそれに気づくことがないのである。 |
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