index< 日誌 < z自意識 ag儒教< 22-42「交感T:、中世の人間関係」p7


1、可能性の範囲。


自意識というのが、時代によって表面上で異なるものとして現れる以上、それは偏ったものとならざるを得ない。さらにまた、人間の暮らしのスタイルというものが、時代の条件によって規定される以上、それに見合った方向性を持たざるを得ず、そうしてその時代特有の傾向やクセを持ったものとして現れる。

またそれが方向性もつものとして現れるのは、それが、その時代や地域が持つ特徴によって、その現実的な可能性の範囲といったものが制限され、絞られて行くからである。

すなわち、自給自足的な村落共同体であれば、そこで生きて行くための必要とされる条件は、「変わらない」ということである。この「変わらない」というのが自分たちの存在の基盤を守るための絶対的な条件になっているのである。


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